キャットフードを深く知る

パテタイプのキャットフード

ウェットキャットフードにはパテタイプという種類がありますが、なかなか普段聞きなれない言葉ですよね。 「パテ」という言葉を辞書で調べてみると「すりつぶした肉・魚・レバーなどをパイ皮で包んだもの」とでてきます。

パテタイプのキャットフードはいったいどんなフードなのか、ここで紹介していきたいと思います。

形状とパッケージ

パテの由来はもともとフランス料理の名前でしたが、現在では一般的に「練り物」を「パテ」と呼ぶようになっています。 フレークタイプのキャットフードが素材そのままであることに対してパテタイプのキャットフードは素材を練ったものが入っているということです。 ムース状やペースト状になっており、人間の食べ物ではハンバーグの具材に近く、全体的にお肉感があるフードになっています。

パテはとても柔らかく、しっかりミンチしてあるので歯が弱くなってしまった高齢猫やまだ固いものが噛めない子猫にも安心して与えることができます。 フレークタイプのものと比較すると総合栄養食であるものも多く、栄養をしっかり摂ることもできます。

パッケージは缶詰もありますが、よく見かけるものではやわらかいアルミ素材でパックになっているものが多く、なかには猫の形のパッケージなど飼い主の目を引くようなデザイン性の高いパッケージを採用しているメーカーもあります。

賞味期限が早く開封後は早く食べきる必要があるため、使いきりやすい量で販売されています。70gから100gと猫の身体に合わせて選ぶことができるのでとても便利ですね。

味は魚味もありますが、パテタイプのキャットフードは「ビーフ、チキン、ポーク」などお肉のイメージの味が多く取り扱われています。 肉と魚が混ざっているものもあり、猫が好きな味を選べるように種類は豊富です。

他のフードと比べて海外の製品が目立つ印象がありますが、海外のフードはとても香りが強く、猫の気を引くことができるので他のウェットキャットフードに興味を示さない猫でも好んで食べることがあるので与えてみると良いでしょう。

使い方

パテタイプのキャットフードはさまざまな使い方ができます。 そのまま与えても良いですし、他のフードと混ざりやすいため、ドライキャットフードに混ぜて与えることにも適しています。

スプーンなどでくずしたり伸ばしたりすることができるため、薬なども混ぜやすく、なかなか飲ませるのが大変な薬もパテタイプのもので混ぜて与えると飲んでくれたりします。

子猫の離乳食としてドライキャットフードをふやかして与えるという与え方もありますが、パテタイプのキャットフードをお湯で溶かしたものを子猫の離乳食にすることができ、ドライキャットフードをふやかすことに比べると手間もかかりません。

価格

安いものでも一つ200円から300円くらいのものが多く、キャットフードのなかではとても高価なフードになります。

パテタイプのキャットフードは総合栄養食のものもありますが、猫が1日に必要な摂取カロリーは体重1kgで70から80kcalが目安となっているので、体重5kgの猫には少なくても350から400kcalほど必要ということになります。

これに対してパテタイプのキャットフードは一つ40kcal前後から90kcalほどとカロリーが少ないため、これだけで一日の摂取カロリーが満たせる量を買って与えることは現実的ではありません。他のフードと合わせてあげる方がコストパフォーマンス的に良いでしょう。

注意

パテタイプのキャットフードは噛む必要がなく舐めて食べることができるため、健康な成猫の場合はパテタイプばかりを与えていると噛む力が弱くなってしまいます。 食いつきが悪いこと以外に理由がないのであれば、ドライキャットフードの補助として混ぜて与えるようにした方がいいでしょう。

うちのトラ猫にも薬を飲ませる時にパテタイプに混ぜて与えることがあります。 パテタイプでもドライキャットフードに比べると食いつきが良いようですが、様子を見ているとたまに残すことがあるので、フレークタイプの方が好きだということがわかりました。 小技として、パテはレンジで少しだけあたたかくして香りを出すと喜んで食べてくれますよ。

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